みヅゑ…

流転の好事家あたしかの公開備忘録

サロンモザイクのトークサロンvol.00

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 昨夜は展覧会めぐりのあと、大阪天満宮の近くにあるサロンモザイクで開催された「サロンモザイクのトークサロンvol.00」に。西天満にあるギャラリーgekilin.のオーナー飯野マサリ氏と美術家の中島麦氏が(いささか唐突に)始めた新企画。今回は「vol.00」ということで、会場であるサロンモザイクのオーナーであるコタニカオリ女史をゲストに迎えてのトークを中心に、酒ありおつまみありで満員御礼状態。

 

 トークの方はコタニ女史の大阪芸大時代からサロンモザイク開廊に至る現在(来春で3周年になるそうです)までの様々なことが中心になってました。大阪芸大金属工芸を学んだ実作者でもあったこと──今はなき大阪の名門ギャラリー信濃橋画廊で個展経験があり、(同画廊の名物オーナーだった山口勝子の個人コレクションが寄贈された)兵庫県立美術館のパブリックコレクションにも自身の作品があるという──や、そこから方向転換していろいろあってDMO ARTSで働き始め、独立して今に至っていることといった自身の遍歴を、彼女と同世代である飯野氏と中島氏とともに回顧していくといった趣。その中で印象的だったのは、コタニ女史が大阪芸大に進学して美術の道に進み始めた動機が「天才に会いたかったから」と一言でまとめていたこと。(「天才」の定義はどうあれ)自分が天才だとは思わなかったことで現在に至るまで一貫しているとも語っていたわけで、そのあたりに大阪の現代アート界隈における彼女の立ち位置の独自性があるのかもしれない。

 

 終了後は知人たちと飲み食いしたり、開催中の吉村和浩「Blue Garden」展を見たりして楽しく過ごしました。「サロンモザイクのトークサロン」は今後月一回くらいのペースで続くかもしれないとのことで、今後どのような化学反応が起こるか、注視していく必要がありそうです。